労畜の楽書き帳

労畜(https://twitter.com/rebreb01541)の雑記です。

能力不足の元上司が転職活動に苦戦している姿を見ながら温かく迎え入れてくれる移住に好い気仙沼市について考える

お題「退職したら移住したい場所(県市)はどこですか。外来者を温かく迎え入れてくれる場所を教えてください。」

 

 

能力不足の元上司(以降A氏)が転職活動に苦戦している様子を眺めている。過去4記事に加えてちょこちょこ話題に出ていた人間である。ちなみに能力不足の元上司(課長)の上司(部長)は既に会社を去っている。

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人事(採用担当)職の転職は難しくない環境で苦戦する能力不足の元上司

在宅勤務以外の選択肢が実質的に存在しない労畜と異なり、A氏は東京近郊在住であり、職探しとなれば人事職という名の単なる採用職を考えるのだろうから、無意味に彼方此方の会社が採用職の採用を行っている昨今の市場環境に鑑みるに、転職自体は難しくない筈である。けれど傍から見ていて上手く行っているようには見えない。

そんなA氏の転職活動の状況を眺める程に労畜は暇なのかというと、客観的に見れば暇でない状況にあるが、当の労畜本人的には暇である。そうした矛盾が生じている点について具体的な説明をするつもりはないのだけど、さりとて多少の言い訳くらいはした方が好いようにも思うので簡単に説明する。

 

労畜は他人から見て暇でないが、能力不足の元上司の転職活動を眺められる程度には暇な日々を過ごしている

現在、全社的なプロジェクト及び複数の部門を束ねた本部全体に影響の及ぶプロジェクトを複数持ち、その過半数を主導している状況に加えて部長の複数の作業を代わりに行っているため、客観的に見れば余りに多くの仕事を抱え過ぎている状況である一方で、それぞれの業務・作業を行うのに時間は然程必要ない。

大半の業務の進捗が意思決定者の意思決定に時間を要する形で思わしくないだけなので、それぞれの業務・作業を意思決定の段階まで持って行っている労畜の方は暇なのだ。便チャーは本当にベンチャーなのかと思う程に意思決定が鈍いので、こうした状況になることはままある。恐らくアニメ鑑賞をしたとしても、特段困る状況にならない。退屈で仕方ない。

意思決定者の一度の確認で完了する程度までクオリティを仕上げれば些か速度は上がると思うが、何かにつけて後情報や共有されていない情報、一部の人間のお気持ちで修正や補正を施す形になるので、最初から仕上げようとするのは止めた。自分が鈍っていく感覚が日に日に強まっており、これは良くないと思うのだが、結局無駄になる行為に時間を費消する道理も妥当性もないので諦めている。

それも7月くらいには概ね目処がつきそうなのがありがたい限りだが、以降更に暇になるのかと思うと暗澹たる気持ちになる。会社を上手く利用するのが人生を豊かにする方策といった観点で言えば、寧ろ暇な時間を作って何かしら自分を高める行為に時間を使えば良いといった話になろうが、哀しいかな、そうした生き方を肯定できるような意識を持っていない。

さて、そんな状況なので、A氏の状況を眺める程度の時間はあるのである。というか仕事の関係上、A氏というかA氏が所属する旧部署の状況を確認する必要がある。この半年以上、労畜が去ったことで旧部署のパフォーマンスが劇的に悪化している点が社内的に大きな問題になっている。いやいやそれは流石に自意識過剰でないかと思われるかもしれないが、非常に残念なことに取締役からそう伝えられている。げんなりである。

旧部署には名のあるグローバル企業から新たな統括者が一般社員数人分くらいの報酬で加わっているのだが、以前書いた通りまるでパフォーマンスを出せていない。役員陣に対する社内政治スキルだけはあるようで、何とか言い訳を並べて凌いでいるようだが、とはいえ部署として結果を出せずに莫大なコストを垂れ流している状況には違いない。

そんなこんなで能力不足の部署と化した旧部署の御守を現部署他複数部署で見る必要が生じており、その流れでA氏の状況を確認しているわけである。本当にベンチャーなのだろうか。何処からどう見ても単なる上手く行っていない中小企業、或いは斜陽のJTCである。如何せん類い稀なイイ人ばかりが集まっている企業だけに、他人に対する甘さから本来すべきリストラクチャーが行われていない。

業績が悪いわけでないのがせめてもの救いだが、旧部署を放置するような姿勢に鑑みるに長くはないのでなかろうか。経営企画部門からすれば、そんな役立たずを抱えている状況は、仮に上場出来たとき、恐らく百戦錬磨の投資家達から容易に想像されてしまい、足下を掬われる事態になりかねないと悩みの種でなかろうか。もっとも個人投資家や阿呆なスタートアップ投資勢が幅を利かせる昨今、その懸念がどれだけ的を射たものになるか定かでないけれど。何せあのモンスターラボを評価してしまう程に思考が止まっているのである。

 

能力不足の元上司が転職に苦戦している理由 5選

A氏の話に戻るが、市場環境を考えると転職に苦戦するのは不思議な面がある。A氏が如何に能力のない人物か知っている社内の人間ならばまだしも、レジュメ上は然程悪くない見映えになるのは想像できる。といっても課長相当のポジションから一般社員に降格した事実をどのように書いているか次第にせよ。とはいえ、そもそも世の中の人事を語る採用担当者の多くがA氏と大差ないほどには能力不足なので、A氏が苦戦しているのはやはり不思議と言えるけれど、A氏を取り巻く状況から考えるに、A氏が苦戦している理由として、次の理由が想像される。

  1. A氏は数ヶ月前に中途入社した自身の上司の給与が自身を遥かに上回る額面であったことを気にしていたため希望が(客観的に見て)高い
  2. A氏は能力不足であるが、自身の能力不足を客観視できていないため、自分が出来る前提でチームの実績を話す一方で、自身の能力で作り出せた実績ではなく、実績を作る上で行ったことを言語化できない(再現性を語れない)
  3. A氏は採用の後のキャリアとして組織開発が人事のキャリアだと考えている(労政労務は一切考えられていない)ため、採用を経験した自分は組織開発に進むべきだと考えているが、その実績は乏しい
  4. A氏はそもそも人事・採用経験年数が少ないが、様々な人事の勉強会に参加し、また人材業界に長く居たので自分は経験の長い人物だと思い込んでいるが、客観的に見れば新卒数年目より経験期間が短い
  5. A氏は先に退職した元上司(能力不足の元上司の上司である部長)が転職し、転職先の役員に就任したので、自身も転職によって会社が変われば大きく評価されると考えている可能性があるが、そんなわけがない

A氏は自身のカレンダーに面談・面接先の企業名を書いてしまう茶目っ気があるので応募先を(特に知りたいと思わないが)知られるが、企業名から推察するに、①採用部門の責任者、②一人目人事、③採用部門立ち上げ、④組織開発・人材開発職、のどれかで、且つ今よりも年収が数十万円以上上がると見込まれるところに応募していると思われる。そして上手くいっていない。

想定される見映えのするレジュメと東京近郊在住である点から面接までは行けるものの、先に書いた通り、A氏は自身の能力不足を客観的に理解できておらず、実績についても(結構な割合を労畜が作っていたため)上手く言語化できない。人事の勉強会なる不毛な時間で聞きかじった内容を語る程度で、やれていないことを語るために受け手に響かない。その上で、(本人は経験豊かと思っているが)経験年数の少なさに対して希望年収は高い。結果的に採用企業側も採用できないといった流れでなかろうか。

本人は、難しい企業を受けているから採用されない、今より上の未知のポジションに応募しているから上手くいかない程度に考えていそうだが、実際には明らかな高望みによるミスマッチで不採用になっているケースが多いのでないかと思う。A氏は人格者であり、とても好ましい人柄であるため、一人の人間として素晴らしいのは疑いようもないが、職業人としての能力は壊滅的なので、現実を突きつけられているだけに見える。

それはそれとして、降格こそしたものの便チャーにおけるA氏の報酬は、決して低いものでない。A氏の能力、実績を考えれば破格とさえ言える。本人としては遥かに凌ぐ報酬を貰う新任上司が来たことで違和感を覚えているのかもしれないし、統括者の報酬を見て何故自分はこんなにも低いのだと思っているのかもしれないが、統括者と新任上司の報酬が明らかに間違っているだけである。

今の環境を考えれば、きっと何処かで採用してもらえるだろうし、転職によって幾らか年収を上げられると思うが、便チャーほど甘く評価してくれる企業があるかは甚だ疑問である。素直に便チャーで成果を出す点に集中した方がA氏の将来は幸福になると思われるが、そうした中長期的な目線で考えられるのであれば、A氏は能力不足な元上司ではなかったのだろう。堕ちる人間は自ら進んで堕ちていくみたいなありふれた話なのかもしれない。

 

能力不足の上司の話はさておき、移住者が移住者を呼び寄せている外来者を温かく迎え入れてくれる宮城県気仙沼市についての話

しょうもない話で前置きが長くなった。今回のブログのテーマ『お題「退職したら移住したい場所(県市)はどこですか。外来者を温かく迎え入れてくれる場所を教えてください。」』について書こうと思う。手前味噌な話になるが、現実に多くの移住者に愛され、移住者が新たな移住者を呼び寄せている点で、宮城県気仙沼市は退職後の移住というか、現時点で移住先として検討している。

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外来者への温かさが何を指すかにもよるが、外来者が主導して街作りに取り組み、自治体がそれを後押ししている構図は、とかく閉鎖的になりがちな田舎にあっては珍しい。恐らく東日本大震災によって多くの外来者の手を借りながら復旧を進め、外来者によって再生できた経緯があるために思える。といっても、同じ東日本大震災で外来者によって再生できた岩手県大船渡市は未だに閉鎖的であり、それ故に衰退を続けているわけだけど。

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宮城県気仙沼市岩手県大船渡市、同じ東日本大震災で被災した被災地であるが、この十数年間の歩み方の違いは、実に大きな差となって結果に現れている。つまり、外来者を積極的に受入れて彼彼女等の活躍を後押ししてきたか、地元の人々を中心として外来者は単なる支え手くらいに扱ってきたかの差である。岩手県大船渡市にあっては、地域おこし協力隊の定着率が5割と全国平均7割に比べて大きく劣後している点からも、東日本大震災後の歩み方の失敗が見て取れる。

一方で宮城県気仙沼市は移住者を中心に非常に活気づいてきている。田舎でありながら資金調達を進めるスタートアップも誕生し、また移住者が立ち上げた小さな活動の輪がどんどん広がってきている。もしも退職後の移住先として、海の見える土地で移住者達と和気藹々としながらゆったりと過ごしていきたいならば、宮城県気仙沼市は好しい土地だと思う。

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