労畜の楽書き帳

労畜(https://twitter.com/rebreb01541)の雑記です。

能力不足の上司の下から去ろうとしている

前回の更新から早2ヶ月が経過しようとしていることに驚きを隠せないのだけれど、無駄に忙しい日々を過ごしていると時の流れが速く感じられるもので、そんなものかと思わなくもない。

 

rotic.hatenablog.com

 

ちなみに前回の更新がこれである。このおよそ2ヶ月間も相変わらず消耗の日々が続いたわけだけど、最終的に所属部門を変える形で話が進んでいる。それがいつになるのか定かでないけれど、恐らく年内には今の部門と職務のすべてが大きく変わる形になると思われる。

元々、希望を出した後に面接のようなものを行い、適性や希望先の部門で求められるロールを担うだけの素地や根拠を認められれば異動できる会社ではあるけれど、今回はそうした通例を経ずに異動が決まった。

自分としては、こうしたパスがあったのかと思うと同時に、ある種特例と言えなくもない今回の話が罷り通ったことで、組織内に負の影響が生じないのか気になりはする。とりわけ今所属している部門において、自分同様の不満を持っている同僚は多く、異動できるものならばしたい人間は少なくない。

そうした人々にとって、今回の件は様々な想いを抱かせるものになるのでなかろうか。このような懸念があるため、単純なキャリアチェンジと組織変更に伴うものといった体裁を取る形で進めることを部門長と議論している。

それはそれとして、本件異動に伴い生じた議論を通じて、今自分が所属している部門に対する外からの評価のようなものが見えており、仮に同僚が自分と同じ状況に至ったとき、同僚も自分同様に取り扱われるかは怪しいのだと感じた。皆、頑張ってはいるのだが、外からの視線は想像以上に厳しいためである。

 

何だかもったいぶった書き方になってしまい申し訳ない。この2ヶ月で何があったか? 簡単に言えば、転職を切り出したら社内にて想定外の反響があり、結果的に社内異動に収まった。それだけである。想定外だったのは、社長を含む役員複数人に加えて他部署部長より直接オファーを頂く形となったことである。

海外の大手コンシューマー向けプロダクト企業から内定をもらう→部門長に退職の打診・退職により影響が及ぶ部門の長に報告→役員との臨時面談→役員との議論→所属部門長との面談→役員・他部門長等との面談→異動確定といった流れがここ1ヶ月以内で生じた。

正直なところ、多少の引き留めはあると思ったが、役員が時間を取って直接打診してくると思っていなかったので、何だか少し申し訳ない気持ちになった。最終的に役員直轄部署、新規創設部門、ビジネス部門の何処か、3以上の選択肢の中から選ぶ形となった。

自分はこの1年半程度、完全なジョブ型雇用に近い仕事を行っており、言うなれば他部門の業務には関与しない狭い範囲のルーティン業務を続けており、ましてその内容がHRの極一部という誰でもできる業務だったため、役員・部長陣より労畜ならば大体の部門が喜んで迎えると評価されていたことには驚くばかりだった。

現在の部門長よりかねてから社内評価は高いと伝えられていたが、リップサービス程度のものだろうと思っていたところ、今回直接社長・役員・部長陣から伝えられたことで、それが真実だったことを知ることとなった。若干、部門長を疑っていたことについては申し訳なさを感じるとともに反省している(いやさ、部門長を嫌っていたわけではないのだけど)。

 

さて、そんな自分の話は至極どうでも良いとして、今回の一件を通じて、外からの所属部門に対する評価のようなものを度々伝えられており、嗚呼やはりそう見えるかと思う瞬間が多かった。誰もが口に出さないだけで不満を抱えているとはよく言ったもので、奇しくも離れるときになってそれが可視化された形である。

 

所属部門は、内部的に努力しており、成績としても悪くないと思っており、確かに自分自身各々が努力しているのは目の当たりにしているため理解できているが、一方で常々業務の進め方について温さ緩さを感じていた。また、役割分担が明確でなく、その点についてマネージャー側がそれを自身の狭い了見に基づく根拠のない良策と考えており、組織として動けていなかった。

その点について自分の方は度々指摘していたが、(当該狭い了見に基づく根拠のない良策だと考える思考により)理解を得ることができず、それが自分の仕事の進め難さに繋がっていたのが現状である(それでも無理矢理数字は出し続けた)。そうした状態について、当人は勿論として同僚も日常として受け入れていたが、やはり外から見て部門として機能しているように見られていなかったようである。

自分同様、役員・他部門長等からしてもマネージャーはあまりに能力不足で(マネージャー主導のミーティングが無駄と言われたのは笑った)、組織としてバリューが不足しており、個の業務に対する意識が低いと感じられていたようで、ある種自分が異質な存在として認識されるに至っていたようである。

個人的には、そう思っていたならば直接言ってくれよ(そうしてくれていたら少しはマシな組織に改善された可能性はあったかもしれない)と思わなくもなかったが、一方で言うのも怠いだろうしなあと思わなくもなかったので、一定の共感はできた(実際に言っても無駄だったわけで)。

一方で、会社という組織で考えたとき、そうしたバリューのない組織にコストを投じる合理性はなく、果たしてこの会社は今後もこの組織を放置し続けるのだろうかと疑問を禁じ得ない。自分自身は離れるので最早どうでも良いと感じる面はあるにせよ、バリューを出せないHR部門の放置は、組織的に良くないのは考えるまでもない話であり、今後問題化していくのだろうと憂鬱な気分になる。

 

そんな会社に残留する意思決定で良かったのか? と疑問を感じなくもないが、一方でオファー内容は内容で魅力的であったものの安寧の色が濃く、またアップサイドのない提案であったため悩ましかった面があり、今後を考えたとき現職における新たなポジションを勤め上げる方が、より自分にとってバリューがあると考えた。実際、そうなのだと思う。

所属先のネームバリューという面での差は大きく、この点は覆しようがないところだが、恐らく自分は最終的に個人事業主として専業の道に戻るだろうと考えており、であるならばネームバリューの点は妥協できると判断した(それが影響する事業を営むことはないと思われるため)。

新しい仕事がいつからになるのか定かでなく、この選択がもたらす結果がどうなるのか知る由もないが、今より多少はマシな状況になることを願ってやまない。それにしてもまあ、この数ヶ月、転職は難しいなあと思った期間であった。


限りある時間の使い方