労畜の楽書き帳

労畜(https://twitter.com/rebreb01541)の雑記です。

西尾維新「キドナプキディング」を読んだ今日この頃の雑記

自分の中でのこのブログの立ち位置をどうしようかと考えて数ヶ月が経過し、今尚答えを出せずにいるのだけど、そもそもそんなものが果たして必要なのかどうかすら思えてきていて、自分は一体全体そんな考えてもしようのないことにどれだけ時間を無駄にしてきたのかと絶望しそうになる今日この頃である。

 

ただ落ち着いて考えると、今実験的に動かしているどのオウンドメディアと言うのは憚られるオウンドメディアもどきのブログのどれもが地味に好き勝手書けるものでなくなっているように思えてならないので、このブログはいっそ好き勝手書き散らすブログにしようかと思いもして、しかしながら本当にそうして良いのかまた思い悩むという何とも不毛な堂々巡りを繰り広げている。

 

いやさまあ、毎度毎度更新の都度文体も構成も語り口調さえ変わるてんで統一の欠片もない有り様なので、既に好き勝手書き散らすブログと化しているのは疑いようもなく、何を思い悩んでいるのかと思わなくもないのだけれど。

 

それはそれとして、今日は、17年振りくらいになるらしい、西尾維新の「戯言シリーズ」新刊である「キドナプキディング」を1日かけて読んでいたわけです。


キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘 (講談社ノベルス)

 

 無能な上司のしょうもない話に振り回されながら、サービス残業を続ける日々を送り続けているわけだけど、先月くらいに発売を知って、ずっと楽しみにしていたので、今日という日を過ごせて感無量といった気分なわけです。

 

ここ数年、小説という小説を読まなくなり、最後に小説を読んだのはいつで、読んだ物は何かすら思い出せなくなっていたため、本当に小説というものを久々に読み、やはり良いと感じたのは、本作に対する感想とは全く関与しない本当に個人的な思いだったりする。

 

昔は多いときでそれこそ1日3冊くらい読んでいたわけだけど、今や年間を通して0冊。どうしてこうなった? というか、それだけ余裕という余裕を欠いていたわけで、そんな人生を送っている自分に嫌気が差してくるのはもちろん、そんな日々を送ることになっている現状の適切さにも疑問を覚えずにいられない。

 

何はともあれ、久々で久々に読めた本作、往年のファンの感想はどうか知らんし、どうでも良いのだけど、個人的にはスッと読めて読みやすく、これはこれでアリなのでなかろうかと思いはする。素直に面白みはあったり、懐かしさのようなものを楽しめたのは、本作のような立ち位置の一冊だからだよなと思わずにいられない。

 

続刊が出るのか出ないのかも定かでないにしても、小粋な企画であり憔悴していた自分にとってはありがたい出版だったと強く強く思うわけです。全体を通して、機械仕掛けの世界の脆さのようなものを描いていたのは、昨今の時代に対するささやかなアンチテーゼのようでもあり、個人的には色々考えさせられた面もあり、そういう意味でも良かった。

 

というわけで、気が向いたら読んでみると良いのでかなと、ブロガーらしく広告で締める。流石にこの一冊から読もうなんて変人はそういないだろうけれど。

 


キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘 (講談社ノベルス)