労畜の楽書き帳

労畜(https://twitter.com/rebreb01541)の雑記です。

読書感想・メモ「株こそが最強の投資である【2】」

 「株こそが最強の投資である」の2を読んだ感想と要約的なメモをまとめます。

1は以下のリンク先。

rotic.hatenablog.com

 


株こそが最強の投資である 1億円稼ぐテクニック2 (超トリセツ)

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表にまとめた情報はほんの僅かな一部であり、詳細や具体例、実際に当時扱った銘柄は書籍にて確認してください。

この記事を読むよりは、実際に書籍を読んだ方が理解度は高くなると思われます(PRではなく、現実的な話として)。一冊の読了にかかる時間は1時間〜1.5時間程度と推察されます。

 

また、内容は2015-2016年当時の情報です。現在も同様の手法が使える保証は一切ありませんし、記載されているトレーダーが同様の手法を使っているかは不透明です。

「株こそが最強の投資である【2】」億トレの手法要約・メモ

 【2】に掲載された億トレは、次の7名です。

・ろんぐてーる
・ほいみん
・夕凪
・だる♪
・美理雄
・城達彦
・立川一
斎藤史

以下、各者の手法などのメモをお送りします。 

ろんぐてーる 

銘柄の選び方  ・貸借銘柄であること
空売りができる
・発行済み株式が5000万株以下
※大型株は「買い方有利」の状況になりにくい
出来高を伴っている
※閑散とした銘柄に、大きな株価の動きは期待しにくい
チェックしているもの ・貸株残高&融資残高
※貸株残高増加(信用売り増加)
※貸株残高が多い間は売らない
※融資残高増加(信用買い増加)
アドバイス  詳細は書籍
その他  詳細は書籍

 

ほいみん 

銘柄の選び方  ・投資家かから人気があるかどうか
※人気が出そうか見極める際には、テーマ性の高さを考える
・需給の緩みを考える
※上場する企業が多い時期が狙い目
チェックしているもの

 ・過去のIPO銘柄について値動きやVC、主幹事など特徴を調べた
※初値で買い、13-15日程度の期間を基準に売る投資戦略を立てている

IPO銘柄の着眼点

①需給

※同じ時期に上場する企業の数や規模、そのときの雰囲気が初値に大きく影響を与える

※需給の緩みを事前に予測する

②株主構成

※上場後すぐに売る株主が多いかどうか。売ってくるとすれば、どのような売り方をしてくるか。特に大株主にVCが多い場合、VCの動向がその後の株価の動きに大きな影響を与える可能性がある

※VCが売ってくることがマイナスになるか、逆にプラスになるかを見極める

③規模(時価総額

※後悔規模により売買をする投資家が変わったり、上場直後の値動きの荒さが変わる

※小型ほど値動きが激しい

④ほかのIPO銘柄との比較

※業種や事業内容により人気が偏りやすく、複数企業が上場すると株価に歪み(割安・割高)が生じやすい

※意外な安値放置銘柄がないか

⑤IRのうまさ

※IRをまめに出す企業は、短期筋が飛びつきやすく、業績とは関係なく株価が大きく動きやすい。ただし、はめ込みもあるので注意

※企業、業種によりIRに対する株価の官能度が異なる

⑥テーマ性

※政策などその時期のテーマに沿っているかどうか

アドバイス

・投資の上手い人はどのようにして上手くなったのか、その道のりを理解し、たどるのが腕を上達させる近道

その他  詳細は書籍

 

夕凪 

銘柄の選び方  ・イベント投資の手順
①アイデアを出す
②仮説を生み出す
③データを検証する
④実際に投資してみる
⑤投資方法を見直し調節する
チェックしているもの  詳細は書籍
アドバイス

 ・株は営業と同じ。お客様が欲しがるものを仕入れて売れば良い

・不祥事による株価下落は買い
東証一部上場企業で好業績のような会社はリバウンドする可能性がある一方、新興企業の場合は、そのまま復帰の見込みがない場合もある

その他  ・東証一部上場IPOは上場翌月末にTOPIX型インデックスファンドの組み入れで買われる

 

だる♪

銘柄の選び方  ・継続的に収益の伸びる企業を狙う
※売上高の伸び、利益の伸び、PER、PBRだけでなく、受注数、戦略、小売業の場合は一店舗あたりの売上の伸びも見る
チェックしているもの

 ・過去に発表された経営方針が達成されたのか見る
・受注を見て売上が増える将来を見る

・企業のどこに着目するか
①売上高:小売り→1店舗あたりの売上高、医薬品メーカー→低下していても実売が伸びているケースもある
②受注:受注が伸びている企業は、収益が伸びる可能性あり
③利益:減少=設備投資のための費用が増えたなら好感触
④PER:高くても成長しそうならOK
⑤多くの人がけなしている会社:実はお宝な可能性もある

アドバイス  ・皆の評価が間違っているほど割安。あとで株価は上がる
※皆の評価が低い理由を疑う
※不人気株でも継続的に収益を伸ばす可能性がある
※不人気の理由を調べる。その理由が何故生じているのか調べる(例:売上の減少が理由なら、それが一過性でないのか、何故生じたのかを会社に訊くなどする)
その他  詳細は書籍

 

美理雄

銘柄の選び方  詳細は書籍
チェックしているもの ・情報は有料であっても使う
※対面証券など 
アドバイス  ・株以外でのリスクヘッジも行う
※事業投資など
その他  詳細は書籍

 

城達彦

銘柄の選び方  詳細は書籍
チェックしているもの 詳細は書籍 
アドバイス  ・人から教わったものを鵜呑みにせず、必ず自分でも検証する
・日誌にトレード記録だけでなく、感情の記録もつける
※自分のことは案外よく分からない
その他  ・個別株を持ち越す際には先物でヘッジする
※個別株購入と同時に先物(日経225)を売り、個別株の手仕舞いとともに決済する(システマチックに処分する)

 

立川一

銘柄の選び方

 ・増収、増益、増配している会社を選ぶ
※とくに増配は、良いビジネスを持ち、財務良好で、先行きの見通しが良くないとできないので注目する

・投資すべき成長企業の条件
①売上と利益が本当に伸びている
②成長の余地があるか、なくても同業他社が撤退を続けている
③同業他社がいないか、同業他社より圧倒的に優位なビジネスをしている
④設備投資がかからないか、少ない設備投資で利益が出る
⑤売上の成長率より利益の成長率の方が高い
⑥急成長中は儲かる事業に資金を集中させ、成長が安定したら配当を出したり、自社株を買ったりしている
⑦実績PER/予想PERを考慮し、高過ぎないか考える
⑧投資判断を間違えた場合や成長の鈍化が見られた場合は即座に売る

チェックしているもの  詳細は書籍
アドバイス  ・配当金を年20%増やす投資を意識
①株を20%買い増して受け取る配当金を増やす
②1株あたり配当金が20%高い銘柄を買う
③20%増配する銘柄を買う
※このどれか、或いは組み合わせを考えるなどする
その他  詳細は書籍

 

斎藤史

銘柄の選び方

 ・賑わっている銘柄に注目する

・スキャルパーが好む値動きの激しい銘柄は触らない
・板の厚い大型株で、買いを入れてから暫く保有し、引けまでに売る

チェックしているもの

 ・銘柄選定のためにチェックする内容(前日)
①売買代金、売買高の大きなもの
②高値ブレイクしそうなもの
③チャートの形が良いもの

・銘柄チェック(当日)
①新聞、金融情報をチェックし、チェック漏れ銘柄を探す
②前日チェックした銘柄の板を確認。成行注文数が多い銘柄を目に留めておく
③見せ板かどうかをチェック
④個々の板の厚み、普段より厚いかをチェック
⑤板の厚い方向、上が厚いか、下が厚いかをチェック

アドバイス  ・毎日反省する
※勝った日でも
その他

 ・株価が上がるのに追い風となるもの
①為替が上昇トレンド
先物が上昇トレンド
③板は上が厚い(株価は板が厚い方に向かう)
※本当に美味しい株は、このような指標が良くなった時点で既に株価が高くなっている。逆に高くなっていない株は何かがおかしい

・買いサイン
①買い板が厚くなっていく
※徐々に買い数量に変化が起こり増える
②売り板と買い板を比べると、売り板の方が厚い(板が厚い方に株価は動く)
③売り板に大きな板が出ている
※大口投資家のそこまで株価を上げるという意思表示

 

ざっくり読後の感想

アベノミクスの影響はやはり多かった印象。

本書は、テーマ性が薄い分、様々な手法が具体例とともに書かれていたように感じられた。

5年くらい前の内容という点に注意が必要な一方、それぞれ様々な物に着目し、検討を重ね、銘柄や売買の選択をしているのが読み取れる。

 

それと、毎日の反省を重要視している人も多く、真摯に相場に向かう姿の大切さが感じられた。

 


投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント (日本経済新聞出版)

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