労畜の楽書き帳

労畜(https://twitter.com/rebreb01541)の雑記です。

岩手の辺境にある大船渡市の更に辺鄙な場所で開店したcafe gullで大海原を望んだ話

「Work As Life」なんて言葉が俄に意識されつつある昨今、私生活の大部分を何らかの形で仕事に繋げる生活を送ってきた身としては、「Work Life Balance」をそろそろ真剣に考えなければならないとある種の強迫観念のようなものを抱いている。

そもそも「Work As Life」とは何ぞやと想った人々の為に一応簡単な説明すべく、昨今話題のAIの中でも、Google 検索に恐らく最も詳しいSGEによる解説を載せておく。

ワークアズライフとは、仕事とプライベートを一体化させることで、ストレスを適切に管理し、充実した生活を送る考え方です。

要するに、仕事とプライベートの境界を曖昧にしましょう的なとち狂った話である。「社畜」を何だか良い感じに横文字にしたものとしか思わないが、この言葉を生み出した人間は、恐らくそう思っていないのだろう。所謂無意識社畜というやつである。哀れみしか感じない。

それはさておき、そんな社畜生活と言おうか労畜生活を送ってきた私だが、この数年はどうにも上手くない。とりわけここ数ヶ月は心身共にとても正常とは言えず、土日祝日の休日が来る都度グダついた時間を過ごしている。

大きなストレッサーになっていた仕事の方は、部署異動によってストレスが大分緩和された。前部署のストレスによるダメージを絶賛引き摺っており、その影響は大きいのだと思う。とはいえ、ここ最近は大元のストレスとはオサラバしている。

明らかに障害の診断を受けた直前に近い状態になりつつあり、週末の度に危機感を募らせているが、抜本的な対策を打とうにもどうしたものか分からず、かと言って通院の度に相談しているものの、クリティカルな対処ができずにいる。

大きな指針としては、兎にも角にも休むことなのだが、問題は自分にとっての休養というものを未だに見つけられずにいることである。部屋で休んでいたところで、諸々のストレスが生じ、休めた感じはしないのである。

仕事さえ存在していなければそうしたストレスは幾らか緩和されるのかもしれないが、かと言って昔のように仕事も何もせずにひたすら自堕落な休息の日々を何年も送るわけにはいかない。

癒しや安らぎのようなものを得られる術を持っていれば良いのだろうけど、生憎、そうしたものとは無縁の人生を送っている。自分にとって何が癒しや安らぎになるのか、想像すらつかない。そんなわけで、なるだけ体力の消耗を避けて、気晴らしをちょこちょこ挟むよりない。

nordot.app

今回、気晴らしの方法として選んだのは、新しく出来たらしいカフェの利用である。出来てから若干ながら日が経っているのは、少しだけ理由がある。土地勘のない人間には分からないと思うのだけど、こちらのカフェが建てられた大船渡市赤崎町長崎というのは、ただでさえ辺鄙な大船渡市という田舎にあって、かなり辺鄙な場所である。

市内に住んでいる人間でさえ行くのが億劫になる場所であり、だから開店こそ開店の数ヶ月前から知っていたけれど、今の今まで行かなかったのである。この先行くことがあるかはかなり怪しいが、とはいえこの地域はこの地域で、一度くらいは記事にしたいと思っていないでもない。

まあ、どれくらい辺鄙な場所にあるかは、Google MAP を見るだけでも分かると思う。大船渡市における中心地として分かりやすい場所を何処にするかは悩ましいが(何処も彼処も似たような寂れ具合なので)、仮に三陸鉄道の駅である盛駅を起点にした場合、そこから自動車で20分程度の位置と言えば、多少辺鄙さは伝わるかもしれない。

少なくとも何かのついでで行くような場所ではなく、cafe gullを利用する目的でもなければ、まず行くことはないと思われる。なお、Google Map上で、海水浴場があるように見えるが、現在使われていない海水浴場である。

www.city.ofunato.iwate.jp

少なくとも開設対象となる海水浴場として、現在認識されていない。一方で、ふれあいランド尾崎岬は、辛うじてまだ営業している。

www.city.ofunato.iwate.jp

海を見ながら楽しめるキャンプ場であり、バンガローなどもある。かなり古くから営業されているが、いつ行っても大体閑散としている。もう少しどうにかならないものかと思わなくないが、先程伝えたように、市民でさえ行くのが躊躇われる辺鄙な場所なので、やむを得ない面がある。

ちなみに今日立ち寄ったら、私以外には来訪者がいなかった。通常運転である。管理人くらいしかいない日が多いのでなかろうか。

存外大船渡市では少ない広大な海の眺望を楽しみながら、アウトドアも楽しめる場所なのだが、寂れている印象しか受けないのは残念である。まあ、大船渡市全般がこうした残念さに溢れているので、ある種そういうものと割り切れなくない。

 

rotic.hatenablog.com

海の眺望を楽しみながらアウトドアを楽しめる場所としては、それこそ先日伝えたスノーピークが管理・運営を担うお隣陸前高田市のキャンプ場が洗練されているため、そちらを利用する方が賢明と言えるだろう(滅茶苦茶金がない、金を使いたくないなら此方の方が良いと思うが、比較すると安かろう悪かろうな印象は拭えない)。

余談だが、辺鄙な場所にある海の眺望が楽しめるカフェという意味では、カフェ・ビアンも同じである。

note.com

他にも辺鄙な場所にあるカフェは複数店ある。大船渡市は、自治体が辺境にある上に、カフェ等の店舗も辺鄙な場所にあるため、とかく利用を検討し難い面がある。市内に住んでいる人間は、どの道自家用車で移動するため、何らかのついでに立ち寄ることはあろうが、住んでいない人間はそうでない。

明らかに観光に不向きな地であり、昨今は近隣の自治体にさえ大きく遅れを取っているが、そうした中でも観光を産業にすると息巻いている。全く以て理解し難いが、そうした動きを主導する人々が、地元思考しか持ち合わせていないため、然もありなんといった印象を受ける。

閑話休題。cafe gullに話を戻す。ここからは有料にするが、cafe gull自体については、公式のInstagramがあるので、そちらを参照する方が良いかもしれない。実際に行ってみてどうだったのか、とくに遠慮も配慮もない記録を読みたい人、画像を見たい人がいれば、買って読んで欲しい。

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